子どもが無事に育つことは、親と地域と社会の大きな願いです。一方で、命に関わる・重い合併症を残す「重症感染症」は一定の割合で引き起こされてきました。
免疫が未成熟な子どもはその危険性が高く、百日や七五三のお祝いがあるように、幼少期を生き抜くことが当たり前ではない時代が日本や他の国々にもありました。
世界中がその無念をなんとか晴らしたいと、予防接種という技術が開発され、進歩を重ね、導入した国では重症感染症を引き起こす病原体はまるで存在しないと感じられるほどになりました。
しかし病原体の生態は昔と大きく変わらず、日常生活に潜んでいて、病原体と人間の免疫力とのせめぎ合いが毎日行われています。 免疫力は気候や環境の変化・疲れ・不安・緊張などの小さなきっかけで下がり、回復が十分でなければ、そのせめぎ合いに負けてしまう事があります。 重症感染症も軽い風邪症状から始まり、早期に見分けるのは困難のため、治療が間に合わない場合があります。
抗生剤や抗ウイルス薬の供給が年々不安定になっています。また、薬があったとしても合併症を回避することは困難です。予防に勝るものはありません。 加えて、ワクチン自体の供給も安定しているとは言えない状況です。危険な病原体の流行の兆しが出てくると、成人も含め一斉に需要が増えるため、更に手に入りにくくなる事が想定されます。平時からの接種が大切です。
上記の理由から、子どもの成長を見守る上で、定期予防接種は必要と考えます。 内容の相談も可能です。「予防接種」枠でご予約いただき、問診にその旨をご記入ください。